浅間山の裾野をどんどん登っていく

空気も人の気配も薄くなっていく

広がる畑の柔らかい地面には

農業用の車や荷車の轍が

文明の意匠を刻み

遠くには山々の稜線が空を区切っている

ひとしきり登ったあとの道路

久しぶりの人工物

カーブミラーに自分が映るか

一瞬不安になった






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